マカン・マラン
新型コロナウィルスの影響で外出もままならなかったこの数か月・・・
すっごく行きたかった県立美術館のバウハウス展もあきらめ、
開催直後に見に行く気満々だったバンクシー展も、いまだ見に行けず・・・
たまる一方のフラストレーションを解消する手段はもっぱら読書です。
最近、偶然書店で見かけてジャケ買いし、まんまとハマった本があります。
『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』
元エリート証券マン・現ドラァグクイーンのシャールが営む夜食カフェが舞台。
あらゆる理不尽に疲れ切ったサラリーマン、OL、震災被災者、教師、母親など、
悩みを抱える人々に、お手製のマクロビ料理と暖かな空間を供する というお話。
これだけ聞くと、「なぜドラァグクイーン?なぜマクロビ??」と思いますよね?
これらもちゃんと理由があって、奇をてらうことだけが目的ではないのです。
お話自体も「このカフェに行くとぶっ飛んだ出来事が起こる」とかではなくて、
シャールが提供する暖かい食事と心休まる空間、人のやさしさをエネルギーに、
悩める人々が自分の力で立ち直り、乗り越えていくという前向きなストーリーです。
食べることが好きで、コロナ疲れでうんざりしていたところで出会ったこの本。
夢中になってあっという間に読了、続巻もすべて購入し、少しずつ読んでいます。
読み終わるのがもったいない・・・。
読んでいるとおなかがすいてきて、野菜をたっぷり食べたくなります(笑)
偏りがちな食生活を見直す、いいきっかけにもなりそうです。
m.mochizuki