ランチのアッコちゃん
最近読んだ本をご紹介します。
柚木麻子さん作の『アッコちゃん』シリーズ。
調べたら、過去に蓮佛美沙子さんと戸田菜穂さん主演でNHKにて短編ドラマ化されたようです。
全ての話は1作目の『ランチのアッコちゃん』が土台となっています。
出版社に勤める派遣社員の澤田三智子が、とある理由で上司の黒川敦子(アッコちゃん)と
一週間、ランチを交換することになり・・・という出来事から始まります。
その後二人は勤め先の倒産を経て、それぞれの進路を歩むことになりますが、
三作目の『幹事のアッコちゃん』までなんとも濃いご縁でつながることになります。
作中、アッコちゃんは三智子以外にもさまざまな人物とかかわりを持ちますが、
全てのエピソードがエネルギーに満ちていて、読むと前向きな気持ちになれる話です。
これまでブログにアップした『マカン・マラン』や『パンとスープとネコ日和』然り
私は「食」がからむ話を好んで読みますが、
「食べることは生きること」と過去に誰かが言ったように、生きる上で重要な行為を絡めた物語は
読むとそのものを食べているかのようにエネルギーを摂取できる気がして好きなのです。
静岡県内も緊急事態宣言が適用され、今まで以上に窮屈になってしまいましたが、
せめて物語の中だけでも、おいしいものを食べていろんなところに行った気になるのも
また楽しい過ごし方かなと思っています。
m.mochizuki